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3月, 2019の投稿を表示しています

オンプレサーバでGitlabを構築したときの記録

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サーバーが一台空いたので、UbuntuサーバーをインストールしてGitlabを立ち上げた。Githubなどの外部サービスにアップロードできない環境はそれなりに存在してるはずなので、こうして展開する機会は今後もありそう。 Ubuntu Serverのインストール直後から、Gitlabをセットアップし最初のリポジトリを作るまでの手順を残しておく。 [バージョン情報] Ubuntu Server 18.04.1 LTS GitLab Community Edition 11.8.1 Windows10(クライアント) git 2.21.0.windows.1(クライアント) ちなみに公式のインストール手順はこちら(https://about.gitlab.com/install/) Ubuntuのインストール 公式サイトから落としたイメージでUbuntu Serverをセットアップする。立ち上がったらネットワークの設定を行い、Open SSHサーバをインストールする。 $sudo apt-get install curl openssh-server ca-certificates Postfixをインストール メールサーバのPostfixをインストールする。今回はメール機能は使わなかったが、公式のinstallationに書いてあるのでとりあえず入れた。インストール時のGeneral TypeではLocal Onlyを選んだ。 なお後から試したが、インストール後の設定で外部のメールサーバを利用することもできたので、その場合は特にPostfixをインストールする必要はない。 $sudo apt-get install postfix Gitlabのインストール Gitlabの公式リポジトリを登録し、インストールを実行する。 $curl -sS https://packages.gitlab.com/install/repositories/gitlab/gitlab-ce/script.deb.sh | sudo bash $sudo apt install gitlab-ce Gitlab設定の変更 インストール後、Gitlabの設定ファイル(/etc/gitlab/gitlab.rb)を開いて修正する。設定は沢山あ

Git参加者の基本的なフローと操作

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開発でGitを利用するにあたって、参加者が行う基本的な操作のまとめ。それぞれの運用で違いはあると思うが、だいたいこんな感じ。一応環境はWindowsで、PowershellでのCUI操作を想定している。 Git環境の準備 Git for windowsをインストールしたら、以下の環境設定を行う。 ユーザー情報の設定 登録ユーザーとメールアドレスを設定。ユーザIDとパスワードは初回アクセス時に聞かれる。 >git config --global user.name "〇〇〇〇" >git config --global user.email "example@mail.com" ページャとエディタの設定 デフォルトのページャは日本語が文字化けするので変更する。"cat"はPowershellでは"Get-Content"のエイリアス。lessのように行を読み進める形にはならないが、Powershellだと長いテキストもスクロールして読めるので問題ない。 >git config --global core.pager "cat" コマンドから起動されるエディタも変更する。vimの操作はWindowsユーザには馴染みがない。慣れておいて損もないが、インストールしたままだとやはり日本語が化ける。こだわりが無ければメモ帳にしてしまえ。 >git config --global core.editor "notepad" 2019/08/05追記:git statusなどで日本語ファイル名が文字化けするのを避ける。 >git config --global core.quotepath false 開発フォルダのセットアップ 開発プロジェクトの作業フォルダを作ったら、リモートリポジトリをクローンする。 >git clone http://gitlab.example.com/project_path.git クローン後、リソースファイル等のgit対象外のファイルを別途コピーする。他の人の開発フォルダの中身をコピーして、同じ名前のファイルはすべて「上書きしない」を選ぶのが手っ取り早い

図で見るGitの各操作

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Gitの各操作で何が起きるのかが掴みづらいので、いちど自分の認識を図にしてみる。画像が多いので注意。 そもそもGitが初見で混乱するのは  ・リモートとローカルそれぞれのリポジトリ  ・ブランチという派生バージョンの切り替え  ・ステージングエリア(インデックス)という一時領域 これらの存在が一度に出てくるせいだと思うので、その辺を中心に書き起こした。 各操作のイメージ リモートリポジトリのクローン(git clone ~) リモートリポジトリ全体(ブランチも含む)をローカルに複製。ファイルも生成される。 派生ブランチを切る(git branch BRANCH_NAME) 元のブランチと親子関係のある派生ブランチが生成される。 ファイルの編集 ユーザーがファイルを編集する。この時点ではまだリポジトリの情報は変化しない。 更新の追加(git add ~) ファイルの更新や削除の情報をステージングエリアへ登録する。 更新の追加の取消(git reset) ステージングエリアの情報を削除する。ファイル実体が戻るわけではない。 コミット(git commit) ステージングエリアの変更を確定し、特定のブランチへ登録する。ステージングエリアに追加されていない変更は含まれない。 ブランチの切り替え(git checkout BLANCH_NAME) ブランチを切り替えると、切替先のブランチに一致するようにファイル実体が置き換えられる。未コミットの修正(ステージングエリア含む)はそのまま引き継がれる。 置き換え対象のファイルと未コミットのファイルが被った場合はエラーになる。ユーザーの編集が上書きされて消えないようにだと思われる。 ファイルを元に戻す(git checkout BLANCH_NAME FILE_NAME) ファイル実体を特定のブランチの状態に戻す。ブランチ名を省くとステージングエリアになる。 プッシュ(git push origin BRANCH_NAME) ローカルリポジトリのブランチをリモートリポジトリにアップロードする。 マージ(git merge ~) ブランチを統合する。 リモートの更新を同期(git fetch) ローカルにあ

Ubuntu+ASP.NET CoreでWebサービス(3)/Nginxから転送

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前回 [バージョン情報] Ubuntu Server 18.04.1 LTS .NET Core 2.1 Nginx 1.14.0 Windows10(クライアント) Visual Studio 2017 Community(開発環境) みんな知ってるWebシステムの三層構造。前回はkestrelのホストしているURLに直接リクエストを投げたが、区分としてはASPはアプリケーションサーバだろう。なのでその前段階にWebサーバを構築する。 Webサーバには最近のスタンダードらしいNginxを使ってみる。MSの公式でもNginxを使用する方法が書いてある( リンク )ので、よくある構成かと思われる。 Nginxのインストール Ubuntuの公式リポジトリに含まれているので、apt installだけでダウンロードからインストールまでできてしまう。 $sudo apt install nginx インストールしたらnginxサービスを起動する。 $sudo systemctl start nginx コンソールには何も出てこないが、curlやブラウザでアクセスすると「Welcome to nginx!」のHTMLページが返ってくる。 補足:systemctl start nginx の代わりに service nginx start でも起動する。後者はサービスのみに対応したスクリプトコマンドで、実行結果は基本的に同じようだ。ただsystemctlの方が汎用的みたいなのでこちらに慣れておく。 リバースプロキシの設定 Nginxの既定のサイトの構成ファイル[/etc/nginx/sites-available/default]に転送設定を加える。 location / { # First attempt to serve request as file, then # as directory, then fall back to displaying a 404. try_files $uri $uri/ =404; } location /api/ { proxy_pass http://localhost:5000;